レンタルサーバ選択時に考えること

レンタルサーバって、どこも同じじゃないの?と勘違いされている方もいらっしゃるので、レンタルサーバのことを書きますね。

レンタルサーバは千差万別

世の中、レンタルサーバは星の数ほどあり、世界中で想像もつかない数のサーバが日夜稼働します。そうじゃないと、インターネット(World Wide Web, WWW)が構築出来無いので。

日本でも、大手から中小企業まで含めたら、訳分からん数です、ホントに。

インターネットの初期(1990年代)は、自前でウェブサーバを構築していた所もあるのですから。

ホスティングサーバの登場

でも、自前でサーバを構築するって、電気代が馬鹿になりません。24時間365日・99.999%(いわゆる「トリプルナイン」)で稼働するなんて、至難の業です。昔も今も、銀行の勘定サーバは「トリプルナイン」が求められます。

ブロードバンドインターネット接続がメジャーではない時には、個人経営でのサーバ信頼性は、それ程でもありませんでした。接続速度が9,600bpsや28,800bpsで、なおかつダイヤルアップ接続なんですもん(時代を感じさせます)。

ウェブサイトの勃興

徐々に大手企業も、インターネットでの企業ウェブサイトが出現します。ソニーとか高島屋とか大阪の朝日放送など…(因みに、朝日新聞社のドメイン名「asahi.com」の理由は、朝日放送「asahi.co.jp」が先にドメイン名を取得してしまったから、という単純な理由です。ドメイン名取得は「早い者勝ち」ですから)

初期は自前サーバを持っていて、常時インターネットに接続する維持管理は、とても大変なのです。そこて登場したのが「レンタルサーバ」です。レンタルサーバにも色々な種類があり、共用サーバというのは、建物に例えたら「アパートの部屋貸します」と思って下さい(専用サーバは「一軒家」、VPSは「シェアハウス」に置き換えると、分かりやすいかも)。

そして無数のレンタルサーバが現れる

初期のレンタルサーバは、大手電気通信企業会社(例えばIIJ)がドメイン名を取得し、その下にツリー状に借りるパターンが多かったのですが、徐々に独自ドメイン名を取得する動きが出ました。そしてレンタルサーバを運営する会社が登場し、レンタルサーバ市場は戦国時代に突入します。

レンタルサーバ会社の違い

レンタルサーバで違いが出てくるのは、ロリポップの様に「とにかく月額費用が安い」所から「専用サーバをレンタルする会社」と、違いが現れます。

一般的には、レンタルサーバの月額費用が安い会社は、メールフォームでの問い合わせが主流で、転送量やディスク容量が少な目、そこそこ値段が張る会社は、電話でのサポートも受け付けて、転送量もディスク容量多め、という違いでしょうか。勿論、専用サーバプランのレンタルサーバは、値段が高いのは言うまでもありません。

規約集を読んでみよう

どのレンタルサーバ会社も、サーバ賃借に当って「規約」が存在します。
余り知られていませんが、レンタルサーバ契約や規約集の中には

  1. アダルトサイト(エッチな内容や違法・有害情報)を一切認めない会社
  2. 加入プラン等の条件付きで、違法・有害情報に抵触しないアダルトサイトを認める会社
  3. 日本の法律に抵触しなければ、アダルトサイトを認める会社

と、日本のレンタルサーバ会社には、3タイプの会社があります。

これを知らずに、転送無制限など「パフォーマンス重視」でホスティングサーバを選ぶと、サーバ運営会社から大目玉を喰らったり、最悪の場合は『規約違反で除名』という「キツい制裁」が待ち受けているのです。

なお、プロバイダ責任制限法という法律で、発信者の情報が会社から提供されるので、日本のレンタルサーバを借りる場合は、この点も注意しましょう。

結局どのレンタルサーバが良いの?

色々とレンタルサーバの歴史や特徴を語りましたが、何処が良いかなんて、こればっかりは「ここは間違いありません!」と断言出来無いのです。パフォーマンス・ディスク容量・転送量・用途・費用・ウェブサイトの内容etc…それぞれ、求める物が違うからです。

何を最も大切にするか決めよう

独自ドメイン名は要らないとか、WordPressが使いたいとか、HTML構文でウェブサイトを構築するとか、それぞれ要求が変われば、契約するレンタルサーバ会社やプランも変わるのです。

レンタルサーバを契約するに当って、これを一番重視している、という点を明確にしましょう。

僕の契約しているレンタルサーバ

じゃあ、お前はどうなんだよ!という「お叱りの声」が聴こえそうなので、スバリ申し上げますと、カゴヤ・ジャパンの共用サーバを選びました。

理由は、

  1. 表現規制が比較的緩い(最近は厳し目にシフト)
  2. WordPressがコントロールパネルからインストール可能(共用サーバS20プランでは10GBのDB付き)
  3. 独自ドメイン名の電子メールアドレスが設定可能(共用サーバS20プランから)

カゴヤ・ジャパンにした決め手は?

やはり、一番の決め手は「表現規制が緩い」でした。写真を撮っている以上、微妙な写真があるのです(ウェブサイト全体をヌード写真で埋め尽くすつもりは無いケドさ)。運営会社から、写真の掲載内容に色々ケチを付けられたくない、という理由が大きいですね。共用サーバの解釈にも、この様に書かれています。

わいせつ性の判断基準につきましては、一般的な書店に流通している書籍や、大手レンタルビデオショップなどで流通している作品を、ひとつの目安とお考えください。

うーん、本屋さんがAmazon.co.jpで少なくなって、アダルトビデオ(この場合は「ビデ倫」規格?)も、インターネットで借りたり買う時代なんですケド。。。

それでも懸念する事

しかし、京都府にデータセンターが立地しているレンタルサーバです。Winny事件で名を馳せた「京都府警察サイバー犯罪対策課」がある所(Winny開発者は「著作権法の著作権侵害幇助容疑」で刑事裁判となったものの、結局、最高裁判所で無罪が確定)なので、警察の縦割り裁量行政の煽りで、今後どうなるのか?不明な点も有りますが。

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